大学院進学に向けたステップ2:研究・カリキュラムを軸にした大学院選択

こんにちは。

この記事では、研究・カリキュラムを軸にした大学院の選択方法について共有します。

 

1.やりたい研究をしている教員を軸に選択する

皆さんのやりたい研究に関連する論文や論文の執筆者を探す方法の例として、下記のウェブサイトを利用する方法があります。

Google Scholar

Researchgate

Science Direct

Science Directとは、ジャーナルとよばれる論文共有サイトです。この他にもたくさんあります!

これらのサイトの検索欄に、皆さんのやりたい研究に関するキーワードを入力すると、そのキーワードに関連する学術論文と論文執筆者を見つけることができます。

 

気になる論文の執筆者が大学の教員であれば、その教員が所属している学部・研究科のホームページを見てみましょう!

 

2. 大学院のカリキュラムを軸に選択する

大学院進学を検討している方々のなかには、大学院での研究だけでなく、インターンシップをはじめとする課外活動にも力を入れたいと考えている方々もいると思います。

 

インターンシップをはじめとする課外活動にも取り組みたいのであれば、大学院のカリキュラムにインターンシップが含まれているのかを確認しましょう。大学院のカリキュラムにインターンシップが含まれていない場合、インターンシップをすることが難しくなるかもしれません。

 

また、インターンシップをしたい企業・組織がある方々は、大学院や教職員がその企業・組織とつながりが強いかを確認しておきましょう。

 

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大学院選択の軸として、研究・カリキュラムの他にも、国や地域、卒業後の進路など人によって選択の軸は様々だと思います。本記事で紹介した選択方法は参考程度にしていただき、皆さん自身が大学院に求めるものや期待すること、大事にしたいことをよく考えて選択していた抱ければ幸いです!

 

大学院進学に向けたステップ1:目的の明確化

こんにちは。

本記事では、大学院進学に向けたステップを紹介します。

卒業後の進路として就職か進学か決めかねている大学生に向けて参考となればと思います。

 

ステップ1:目的の明確化

まず初めに、大学院に進学する目的を明確にして、それを言語化することが大切です。

私の場合、学部で卒業論文を執筆している時に、「もっと深く、自分が納得するまで研究したい!」という気持ちが芽生えたことが、大学院進学を考えるようになった最初のきっかけでした。

大学院は、基本的に学問を修める場です。何かしら勉強したいことや研究したいことのある人が集まります。

 

もし今、就職か進学か決めかねている大学生のなかで、

・これ以上勉強はしたくないと思っている方々、

卒業論文で手一杯な方々、

・研究したいことが具体的に思い浮かばない方々、

・何を勉強したいか言葉で表せない方々

にとっては、大学卒業後すぐに大学院に進学することは最適な選択ではないかもしれません。

 

大学院への進学を検討するときには、

・なぜ大学院に進学するのか

・何を学びたいのか

・大学院での学びを将来どのように活かしたいのか

言語化することが大切です。

 

私の考えとしては、皆さんの心の中に「勉強したい」という意志があるかどうかが、大学院へ進学するか決める最初の判断材料になると思っています。

 

本記事が皆さんの進路選択の参考になれば幸いです。

 

海外大学院進学の準備・応募

こんにちは。

この記事では、海外の大学院に進学・応募に関する準備について、私が実際にしたことを例に、紹介したいと思います。

準備開始時期

海外の大学院の多くは、8月または9月からスタートするところが多いと思います。

私の経験からいうと、海外の大学院を検討し始める時期は、大学4年生になってからで良いと思います。(社会人の方は、大学院に進学する1年ほど前。)

実際、私が大学院に進学することを検討し始めたのが、大学4年生の8月末でしたが、それで十分間に合いました。

準備事項

大学院の進学を検討し始めて、まずすることは

  • 大学院で、自分が何を勉強・研究したいのか等目的を明確にすること
  • 目的に最適な大学院を探すこと
  • その大学院の応募要項・資格を確認すること

だと思います。

上記3つをした後は、応募資格を満たすために準備を進めていくことになります。

 

マラヤ大学修士課程の応募準備

マラヤ大学修士課程の入学時期は、1年に2回(2月と9月)あります。

応募締切時期は、各入学月の3ヶ月ほど前になります。ですので、2月入学の応募は11月締切、9月入学の応募は5月末締切が目安となります。

次の表は、マラヤ大学理学部 (Faculty of Science) の修士課程の応募 (2018年度) に際して、準備する必要があるものを示しています。(変更の可能性あり)

 

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補足  

 (c) Education Background: 学士課程(Bachelor)の修了証明書、学業成績書

 (d) Working Experience: これはコースに関連する職務経験があれば良いというもので、理学部の修士課程の場合なくても構いません。私の知る限りでは、Business関連の修士課程コースは2、3年以上の関連職務経験が必要だと聞きました。

   (e) TOEFL / IELTS: 英語能力試験の結果を提出しなければなりません。私はIELTSの証明書を提出しました。マラヤ大学修士課程は、学部・コースによってスコアの基準が異なりますが、理学部の場合、Overallで6.0が必要だったと思います。(変更になっているかもしれません。)

   (g) Reference: 推薦状に関して、マラヤ大学の場合、2通あればよかったと思います。私は、学部時代に交流の深かった教授2名に依頼しました。

 

これらが、どの修士課程にも共通する応募に必要な書類です。

各学部によって、その他の書類が必要となる場合があります。

例えば、政策学部の開発学専攻のコース (Master of Development Studies, School of Policy Studies)では、コースを志望する理由とやりたいことを記すエッセイを提出する必要があります。

 

以上が、大学院・マラヤ大学修士課程進学の準備に関する概略となります。

関心のある人は、自分の興味のある学部の応募方法や応募資格について、次のリンクから調べてみてください!

www.um.edu.my

 

 

マラヤ大学修士課程の種類と内容

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こんにちは。

この記事では、マラヤ大学における修士課程のコースの種類と内容について、紹介します。

 

 

コースの種類

マラヤ大学修士課程には、主に3つの種類があります。

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コースの種類

Researchは研究特化型、Mix modeはコースワークと研究の両方、Courseworkはコースワーク中心のコースになります。修了までに要する期間は目安として、Researchが3〜4年、Mix modeが1.5〜2年、Courseworkが1〜1.5年とされています。

 

Mix modeの例

ちなみに、私の専攻コースはmix modeです。

参考例として、私の専攻コースにおける大まかな流れを紹介します。

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大まかな流れとして、

  • 第1・第2セメスターはコースワークの履修
  • 第2セメスターの前半から研究活動開始

となります。

コースワークは、英語で実施されます。1週間に1回の講義と隔週でチュートリアルがあります。また、すべての留学生はマレー語の授業を履修することが必要です。マレー語の授業は1週間に3回あります。授業で扱うマレー語は、基礎的な内容(数字、挨拶、簡単な日常会話等)です。

研究と修士論文に関しては、①Proposal Defense, ②Candidature Defense, ③Vivaの3回のプレゼンテーションをする必要があり、これらのDefense, Vivaを通過して、修士論文の提出と学位授与になります。

以上が、Mix modeに関する説明になります。

 

その他の修士課程

この記事で紹介したコースは、ほんの一例にすぎません。

マラヤ大学には全部で20学部/研究所があり、各学部/研究所に複数の修士課程コースがあります。

もし関心の持たれた方は、次のリンクから気になる学部のコースを調べてみてください!

www.um.edu.my

 

 

 

マレーシア大学院留学費用

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こんにちは。
この記事では、私がマレーシアの大学院(マラヤ大学)に留学した際の費用を一つの参考例として共有します。

月額平均費用

次の表は、毎月の平均費用になります。首都のクアラルンプールで生活した時の費用です。

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*1リンギット(RM) = 27円 で計算

授業料

授業料については、こちらになります。

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*1リンギット(RM)=27円で計算

年間費用

ですので、1年(12ヶ月)の合計は、約135万円になります。
ただし、人によって、この金額と比較して高低差が出てきます。
生活面において差が顕著になる項目は、食費・家賃・交通費だと思います。

食費

食費を抑えるために考えられるのは次の2つでしょうか。
1. 自炊
2. 外食(安いローカルフード): 1食6〜8リンギット(約160〜220円)*3食*30日=540~720リンギット(約14,580~19,440円)

家賃

首都クアラルンプールの家賃相場は、概ね次の通りです。
1. 学生寮 (シェアルーム): 500~650リンギット (約13,500~17,550円)
2. コンドミニアム (1室): 750~1000リンギット (約20,250~27,000円)
家賃は、個室かシェアルームか、温水シャワーの有無等によって変化します。

交通費

交通費を抑えるためには、Grab等タクシーの利用を控え、できる限り公共交通機関を利用しましょう!
クアラルンプールには、LRT, MRT, KTM, モノレールの4種類9路線の電車とLRT Bus, MRT Bus, GO KL City Busの3種類のバスがあります。
特にバスはクアラルンプールの広い範囲を網羅していて、運賃も非常に安いです。
(乗車距離関係なく、LRT Busは1回0.8リンギット、MRT Busは1回1リンギット、GO KL CIty Busは無料!)

私は、電車とバスの路線図を確認する際、Moovitというアプリを使用しています。
ぜひ試してみてください!
moovitapp.com

まとめ

留学費用は、参考例として考慮していただければと思います。
また、食事・住まい・交通の利便性等の生活面に関する情報も共有していこうと思います!

書評:『日本の「情報と外交」』(孫崎、2012)

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この記事では、私が読んだ本『日本の「情報と外交」』を紹介したいと思います。

私は普段から自分で情報を収集して整理することが好きで、そして日本の外交に関心があるので、この本を手にしました。

この本で筆者が主張しているなかで、私が注目した点は次の5点です。

  • 日本の外交政策の主な弱みとして、独自性の欠如米国に追従していること
  • 本来、情報収集・分析→政策策定となるべきところが、日本の場合、対米関係重視のせいで逆の順序になってしまっていて、都合の良い情報だけが収集されていて、不都合な事実は排除されている
  • 国際化が進む中で、「我が国はこう生きていくのだ」と言う鮮明な意志を有することが重要であり、対米関係に左右されない独自の外交を追求していく必要がある
  • 日本以外のほとんどの国は、何か守るべきものがあるため情報機関の設置・強化がなされているが、日本はそれがない
  • そのため、日本は自国の国益が何であるかを定義しないといけない


令和元年度版の外交青書(外務省発行)を見ましたが、日米同盟の強化を軸とした対米関係重視の外交政策と見て取れるので、未だ独自の外交政策を取れていないと認識しています。

また、今後国際化が益々進んでいくと見込まれるなかで、筆者が述べているように、国際情勢・地域情勢の分析、そのために各国の情勢を理解すること、特に大国(米国・中国)の動向を客観的な事実を基にして判断していく必要があると考えています。

私はこの本を読んで、大国を軸とした国際情勢の歴史をもっと学びたいと思ったので、地政学の本を読もうと思っています😄

この本が気になった方は、Amazonで購入できるので、下のリンクを参照してください。(Kindle版もあります。)

www.amazon.co.jp


このブログでは、私の読んだ本も紹介していきたいと思っています!

マレーシアの大学院に進学した経緯

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この記事では、私がマレーシアの大学院に進学した理由と経緯を紹介します。

1. マレーシアの大学院に進学した理由

私がマレーシアの大学院に進学した理由は3つあります。

1. 将来のキャリアとして環境保全スペシャリストになるための専門性を身につけたかったから。
2. マレーシアのトレンガヌ州における生態系サービスを通じた生物多様性保全に関する研究をしたかったから。
3. 東南アジアでのキャリア構築に向けて、現地でネットワークを構築したかったから。

この3点が理由ですが、これだけだと「なんでマレーシア?」、「なんで環境保全?」、「なんで東南アジアで働きたいの?」など不明瞭な点があると思うので、
次の章で、この決断に至った経緯を紹介したいと思います。

2. マレーシアの大学院に進学した経緯

2-1. なぜ環境保全に携わりたいのか?

これは、私が幼少期の頃に、ドイツに4年間滞在した経験が基になっています。
約20年前の出来事ですが、ドイツではすでに風力発電などの再生可能エネルギーが至るところで見られ、廃棄物の分別も厳しかったと記憶しています。

日本に帰国した際(約15年前)に、再生可能エネルギーが見られなかったり、廃棄物の分別が徹底されていなかったりした現状に逆カルチャーショックを受けて、
環境問題に対する国家間のギャップに疑問を持ったことが、環境保全に関心を持ったきっかけです。

2-2. なぜマレーシアを選択したのか?

理由は3点あります。
1. マレーシアに初めて訪問した時に感じた街の活気に惹かれたから。
2. マレーシアの文化やマレーシアの言語をもっと深く学びたかったから。
2. マレーシアの都市と地方の発展格差を感じ、地方の現状をもっと深く学びたかったから。

学部生の時に約半年間、トレンガヌ州にある環境保全NGOで、インターンとして働いたことがあるのですが、
その時はマレーシアの言語をあまり習得できず物足りなさを感じたので、もう一度チャレンジして、現地語でマレーシア人と交流して、マレーシアの文化や現地の方々の生活を学びたいと思いました。

2-3. なぜ東南アジアで働きたいのか?

これは、一言で言うと、「日本では感じたことのない活気と熱意に満ちた空間と人々とともに人生を歩みたい」と思うからです。

私が初めてマレーシアに訪れた時に感じた街の活気やトレンガヌ州で出会った方々の将来に向けての熱意を肌で感じた時、このような環境で人生の一時期を送ってみたいと思いました。

3. マレーシアの大学院に進学してから

次回は、マレーシアの大学院に進学してから、私が経験したことや経験から学んだことを共有したいと思います。
何かコメントや質問等ありましたら、遠慮なくしていただけると嬉しいです!😄