書評:『日本の「情報と外交」』(孫崎、2012)

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この記事では、私が読んだ本『日本の「情報と外交」』を紹介したいと思います。

私は普段から自分で情報を収集して整理することが好きで、そして日本の外交に関心があるので、この本を手にしました。

この本で筆者が主張しているなかで、私が注目した点は次の5点です。

  • 日本の外交政策の主な弱みとして、独自性の欠如米国に追従していること
  • 本来、情報収集・分析→政策策定となるべきところが、日本の場合、対米関係重視のせいで逆の順序になってしまっていて、都合の良い情報だけが収集されていて、不都合な事実は排除されている
  • 国際化が進む中で、「我が国はこう生きていくのだ」と言う鮮明な意志を有することが重要であり、対米関係に左右されない独自の外交を追求していく必要がある
  • 日本以外のほとんどの国は、何か守るべきものがあるため情報機関の設置・強化がなされているが、日本はそれがない
  • そのため、日本は自国の国益が何であるかを定義しないといけない


令和元年度版の外交青書(外務省発行)を見ましたが、日米同盟の強化を軸とした対米関係重視の外交政策と見て取れるので、未だ独自の外交政策を取れていないと認識しています。

また、今後国際化が益々進んでいくと見込まれるなかで、筆者が述べているように、国際情勢・地域情勢の分析、そのために各国の情勢を理解すること、特に大国(米国・中国)の動向を客観的な事実を基にして判断していく必要があると考えています。

私はこの本を読んで、大国を軸とした国際情勢の歴史をもっと学びたいと思ったので、地政学の本を読もうと思っています😄

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このブログでは、私の読んだ本も紹介していきたいと思っています!